校長通信 第6回
10月に入り虫の声も秋めいてきましたが、まだ残暑も続く中、生徒の健康面も考えた上で衣替えの期間を延ばしました。
さて、本日の全校集会で初めて「善行賞」の表彰をいたしました。決して自らの行為をひけらかさず、当然のこととして自然に行う。下級生の面倒をみたり校内の美化活動に参加したりする。これらの行為は大変尊いことです。それはなぜでしょうか、今日はこのことについて論じました。人はそもそも一人では生きていけない社会的な生き物です。生まれてから家庭に所属し、地域社会から学校へと所属を広げていきます。その中でもダンスチームや野球部など各々の所属は少しずつ変わっていきます。そして、その所属が自分の拠り所になることを帰属意識といいます。その所属に恥じない行動をすることが自分自身の名誉を守ることに繋がるのです。
人は様々で自ら望んで所属をするのではない受け身な生き方をする場合もあります。自分だけ良ければいい楽しめればそれでいい、このような身勝手な生き方は誰からも相手にされなくなり、いずれ家庭からも見放される場合もあります。
しかし、自らが所属する社会のために貢献することが引いては自分自身を高めることに繋がるのです。依存的な子どもから自立した大人へと成長すると、家庭での役割や立場、何よりも当事者意識が高まっていきます。自分が家庭を守る、自分が家庭を幸せにする、というように「わたし」が主語になること、決して他人事でなく自分事として捉える、これを当事者意識といいます。
土浦日大中等生であること、教職員であることに誇りを持って挨拶や身嗜み、そして日々の行いに取り組んでください。
善行表彰の様子 |
校内美化活動に積極的に協力してくれたテニス部・野球部・サッカー部の代表3名 |
困っていた先生の様子を見かけて、声掛けして手伝ってくれた2名 |
今年度の本校オープンスクール運営にボランティアで参加してくれた生徒達を代表して |
土浦日本大学中等教育学校
校 長 堀 切 浩 一