校長通信 第9回

 節分の豆まきも終わり年度替わりの季節を迎えています。大学入試チャレンジ中の先輩の姿を来年の自分たちに重ねた5年生は少しだけ緊張しているようにもみえます。そして4年生以下は生徒会選挙に向けた立候補や応援演説、政策討論会など大変見ごたえのあるものでした。来週くらいには選挙結果が出てくるでしょう。公明正大な選挙運営に尽力した選挙管理委員会には心から敬意を表したいと思います。新生徒会の役員の皆さんが中等の伝統を守るとともに、全校生徒の様々な意見をもとに新たな挑戦に取り組んでくれることを期待します。

 さて、3月3日は桃の節句ですが、今年はこの縁起のいい日に卒業式を行います。14期生が24の春夏秋冬を経て次のステージへと旅立つ大切なハレの日です。桃の逸話には西遊記の悟空が不老長寿の桃園の番人であったり、日本昔話の桃太郎の鬼退治があったりします。このように桃は古くから魔除けや不老長寿のシンボルとして伝えられてきました。14期生が遺してきた6年間の軌跡を振り返るに最高の舞台だと感じます。この舞台で毎年歌われているのが「旅立ちの日に」です。今から30年前に作詞されたものだと聞いていますが、生徒から生徒へ学校から学校へと歌い継がれ今では定番の卒業ソングです。私の涙腺はこのイントロで、すでに崩壊してしまいます。また、サビの「今別れの時 飛び立とう未来信じて 弾む若い力信じて この広い広い大空に」の生徒たちのハモリは圧巻です。このハレの日のハレの歌が楽しみな今日この頃です。

土浦日本大学中等教育学校
校 長 堀  切  浩  一

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