第14回 グローバル・エシックス(道徳授業)
東北研修の解団式を含めた道徳の授業となりました。各クラスの有志が東北の印象を自分の言葉で語ってくれました。やはり最も心に残ったのは気仙沼の伝承館だったようです。2011年に東日本を襲った津波の被害は負の遺産として残されていました。中でも10日遅れで実施された階上中学校の卒業式の答辞は、聞く人全員の心を打ちました。「あたりまえ」に思える日々や友達が如何に貴重なものか、全身全霊をこめて気づいた出来事でした。
今回の研修のテーマは「中心と周縁」です。学問には比較文化という領域がありますが、都会と田舎、日本と英国というように比較検証すると、より対象が際立って見えてきます。天台宗の総本山延暦寺は中尊寺と縁があり、瑞巌寺は京都の妙心寺が総本山です。そうした比較をすると歴史やゆかりが見えてきて俯瞰したものの見方ができます。東北を「みちのく」というのは道の奥という意味で東山道という昔の区分からきたものです。知識が生きてくるのは、このように体験してみると実感できますね。事後学習は東北で感じたことを言語化しよう。